タイトル:令和6年度当初予算議案のまちづくり委員会所管審査
開催日:令和6年3月5日(火)

<質問項目>
1.大規模プロジェクト周辺の道路環境について
2.高速埼玉新都心線の見沼インターからの延伸について

○斉藤健一委員 道路新築改良事業について、大規模プロジェクトの完成に合わせた道路環境について質問いたします。
令和5年5月に改定されました道路網計画の基本方針の中に、大規模プロジェクトや将来の自動車需要の変化にも対応とあります。既に完成スケジュールが示されている大規模プロジェクトが開設されるときには、周辺地域の道路環境も整備されて、新しい公共施設に来られる人や、自動車が安全に来訪できるようにしなければなりません。また、周辺道路が渋滞しないように、車の動線や渋滞緩和の対策も必要であります。
具体的に示しますと、私の地元の見沼区で言えば、来年の令和8年4月には複合化の大和田地区小学校と、令和8年度供用開始のサーマルエネルギーセンターと、令和10年度開設の食肉中央卸売市場とと畜場と、そして一大ミートランドの道の駅、この完成時に合わせた道路環境整備の状況について伺います。

○道路計画課長 本市では、限られた財源の中で、都市計画道路をはじめとします幹線道路の整備を効率的かつ効果的に推進するため、さいたま市道路整備計画を策定しまして、事業に取り組んでいる状況でございます。
この整備計画では、幹線道路の機能強化を図る道路整備、それから、渋滞を緩和し、円滑な交通を確保する道路整備、交通事故の縮小に資する道路整備などの考え方に基づきまして、路線を選定しまして、整備を進めているような状況でございます。
ただ、委員がおっしゃるような大型プロジェクトのような事業につきましては、この事業の状況を踏まえまして、道路整備計画の位置づけではなくても、道路整備するものと考えています。委員がおっしゃいますプロジェクト周辺における渋滞対策などの道路整備につきましては、その事業の中で整備の必要性を整理していただきまして、進めていくものと考えています。このことから、道路整備につきましては、関係部署と連携を図りながら、今後も進めていきたいと考えています。

○斉藤健一委員 大規模プロジェクトについては、所管課とよく連携を取っていただいて、プロジェクト完成に合わせて道路環境の整備も行って頂きたいと思います。
次に広域道路推進事業、高速埼玉新都心線の延伸について質問します。首都高埼玉新都心線のさいたま見沼出入口は2006年8月14日に開通し、その後、埼玉南部で最も混雑がひどい地域の緩和を目指すとして、国土交通省の大宮国道事務所が、2021年12月10日に立ち上げた埼玉県東西軸道路検討会において、首都高のさいたま見沼出入口と東北道をつなぐ区間を優先検討区間に位置づけ、ルートなどの具体的な検討を進めていくよう方針が打ち出されました。
その後、今日まで国や県とどのように検討され、現在はどのような状況になっているのか。そして、高速埼玉新都心の延伸について、事業スケジュール案と課題などについて伺います。

○広域道路推進室長 各都市広域幹線道路につきましては、起終点やルート帯等を定める概略計画の取りまとめに向けて、令和5年度は埼玉県圏央道以南地域の交通課題、道路整備への要望等につきまして、国や埼玉県と連携し、地域の皆様にパネル展やオープンハウスなどによって情報提供を行い、また、ワークショップやアンケート等で意見聴取の方を行ってまいりました。
現在は、各都市広域幹線道路の埼玉新都心線から東北道付近までの区間につきましては、課題効果の把握について情報提供や意見の把握を行っている段階でございます。その中で、今年度のコミュニケーションの中では、交通課題についての意見が多くいただいておりまして、顕著な渋滞が発生していることや、見沼田圃周辺では抜け道利用している自動車が多いなどの意見や、道路整備の必要性については、必要性を感じる早期実現といった御意見が多くあったところでございます。
一方で、見沼田圃につきましては、環境保全に関する意見が多く、今のままの保全や見沼田圃の生態系への影響評価の確実な実施を求めるなどの意見や、また、進め方につきましては、住民の意見をしっかり聞くことや、スケジュールをはじめとする情報の丁寧な説明を求めるなどの意見をいただいたところでございます。
こうした課題の解決の取組につきましては、来年度以降の複数案のルート替案の提示等の団体におきましても、引き続きオープンハウスやワークショップなどの様々な方法を活用しまして、地域の皆様の御理解が得られるよう本市が中心となりまして、国・県と連携して、しっかりと取り組んでいく必要があると考えてございます。
なお、スケジュールにつきましては、現在沿線地域周辺の皆様に対し、情報提供や意見の把握を丁寧に行っている状況であることから、現時点では未定でございます。

○斉藤健一委員 見沼出入口インターが開通してからすでに18年も経過しています。これから住民の皆さんの理解得る活動をされることですね。動きが大変遅いと感じます、さいたま市の本気度を示せばスピードアップできると思います。住民の皆様には、さいたま市のまちづくりのためにぜひ協力してほしい、一日でも早く事業を推進させてほしいと頑張って頂いて、令和6年度には目に見える推進をお願い申し上げて、質問を終わります。