令和6年度、さいたま市の新事業として「養育費立替支援事業」が始まりました。

ひとり親家庭の方が養育費を確実に受け取ることができるよう支援するため、養育費が支払われないときに、 支払義務者に対して、市が働きかけをし、それでも支払いがない場合に、市が立替払い(最大3か月分、上限月額5万円) をした上で、支払義務者に対して督促をするという取り組みです。

これは昨年8月15日、私と、谷中信人さいたま市議会議員と共に、兵庫県明石市を視察をして、明石市の取り組みについて確認をした内容を市政に反映させました。

【視察報告】ひとり親家庭の支援拡充:兵庫県明石市

改めて、8月15日に兵庫県明石市に視察にいきました内容について報告いたします。 視察報告書:ひとり親家庭の支援拡充目 的:不払い養育費の確保支援について視察 【日 程】…


養育費立替支援事業
https://www.city.saitama.lg.jp/002/003/005/p114609.html

これは昨年9月12日、さいたま市本会議において、私が一般質問の中の「子育て支援について」「不払い養育費の確保について」で質問をしたものが実りました。

以下がその時の質問内容です。

さいたま市議会 本会議 一般質問

<質問通告>1,子育て支援について(1)多子世帯支援について(2)不払い養育費の確保について(3)医療的ケア児の保育園等受入れ支援について2,学校教育環境につ…

2023年9月12日
1,子育て支援について
2)不払い養育費の確保について
○斉藤健一議員 (2)不払い養育費の確保について。令和3年度の厚生労働省の全国ひとり親世帯等調査結果では、養育費を現在でも受けているとされる母子家庭は 28.2 %で、約7人に2人ととどまっており、反対に養育費を受けたことがないとされる母子家庭は 56.9 %にも上っています。実に半数以上の子供が父親から養育費を受け取っておらず、また母子家庭の平均年間収入は 272万円と低所得世帯であるため、養育費を受け取れていない母子家庭のお子さんは栄養失調の危機という非常に厳しい状況にさらされています。さいたま市においても、令和4年度の児童扶養手当受給資格者 7,210 人のうち、養育費を受け取っていない受給資格者は 5,065 人と 70.7 %で、国の調査結果と同様に養育費を受け取れていないさいたま市の子供たちが栄養失調になっていないか、心配であります。そのため、さいたま市は養育費を確実に受け取ることができるように、民間保証会社と養育費保証契約を締結する際に負担する保証料を補助していますが、申請件数は令和3年度が2件、令和4年度が4件と、あまり効果が出ていません。先月、民間保証会社ではなく、行政が養育費不払いの立替えをしている明石市を視察してきました。明石市も、依然は保証契約補助を実施していましたが、利益を追求する民間企業が主体であるため、支払い義務者が資力に乏しく、回収が期待できない場合や連絡先が 分からない場合には審査が通らない可能性があります。そのため、独り親の家庭格差がますます拡大する弊害が見受けられたため、親の立場ではなく子供の立場に立つことを理念とする明石市は、養育費の立替えと支払い義務者に市が督促を実施することで、多くの子供への養育費の支払いが正常化につながる効果が表れています。こどもまんなか応援サポーター宣言されたさいたま市において、審査に関係なく確実に養育費を受け取れるために行政が不払い養育費の立替え支援を行うことについて、見解を伺います。
○池田喜樹子ども未来局長 斉藤健一議員のご質問の1、子育て支援について、(2)不払い養育費の確保についてお答えいたします。
議員ご指摘のとおり、独り親の方々は、子育てと生計の担い手という2つの役割を全て一人で担わなければならず、経済面、生活面、精神面等において様々な困難を抱えており、特に経済面では厳しい状況にあるものと認識しております。こうした中で、本市では、独り親の方々が養育費を確実に受け取れるよう支援するため、弁護士による養育費相談、養育費の取り決めに係る公正証書等の作成費用 や養育費保証契約に係る保証料の補助などを実施しております。議員ご提案の明石市で実施しております子供の養育費立替支援事業につきましては、養育費の不払いが生じた際に養育費を支払うべき義務者に対し市が働きかけを行い、それでもなお支払いがない場合は、養育費を受け取るべき人に対して市が一時的に養育費の立替えした上で、義務者に対して督促等を行う事業として伺っております。明石市の事業につきましては、養育費の不払い解消に向けた先進的な取組であり、独り親家庭への効果的な支援であると認識しておりますので、本市といたしましても養育費を確実に受け取 り 、子供が不利益を被らないような取組について、丁寧に検討を進めてまいりたいと考えてございます。

新事業の中で、これからどれだけ活用されるか、そしてどのような状況になるか?などまだ新しい取り組みですが、ちゃんと事業が機能していくよう、さいたま市政を見守って参ります。
これからも皆様の声を少しでも市政に届けられよう市議会議員として活動をして参ります。

パンフレットはこちらからダウンロードできます。
https://www.city.saitama.lg.jp/002/003/005/p114609_d/fil/tatekaesien.pdf