高次脳機能障がい児の保護者の会として支援活動を行っている「ハイリハキッズ埼玉」の齋藤恵美代表が、さいたま市役所内の公明党控室にご来訪くださり、現状の課題について貴重なお話を伺いました。
この席には、公明党県議会議員である小早川一博県議(所沢市)、さいたま市保健福祉委員長の服部剛市議(大宮区)も同席しました。
齋藤代表からは、令和6年度から改定された報酬に対応すべく、高次脳機能障害支援体制加算を行えるようにするための養成研修の実施について強く要望を受けました。
加えて、高次脳機能障害を診断できる医師の不足や、社会的な認知度の低さについても指摘を受け、この認知度を向上させる必要性や、専門知識を有するワンストップ相談支援の強化の重要性についてもお話をいただきました。

突然、高次脳機能障がい児の保護者となる方もいらっしゃいます。そのような方々が迷うことなく相談でき、安心して子育てに専念できる支援体制を整えることは急務です。

さいたま市議会議員として、これらの要望を真摯に受け止め、高次脳機能障害に関する支援体制の充実に全力で努めて参ります。これからも、市民の皆様が安心して生活できる環境づくりに貢献していく所存です。


高次脳機能障害とは、脳の損傷によって起こる認知機能の障害です。子どもの場合、主に以下のような原因で発症することがあります:

  1. 交通事故などの外傷性脳損傷
  2. 脳炎や脳症などの感染症
  3. 脳腫瘍
  4. 脳血管障害
  5. 低酸素脳症

この障害は、以下のような症状を引き起こす可能性があります:

  1. 記憶障害:新しい情報を覚えることが難しい
  2. 注意障害:集中力が続かない、複数のことを同時に行うのが困難
  3. 遂行機能障害:計画を立てて実行することが難しい
  4. 社会的行動障害:感情のコントロールが難しい、対人関係に問題が生じる
  5. 言語障害:話すこと、理解すること、読み書きに困難が生じる

高次脳機能障害児の特徴として、以下の点が挙げられます:

  1. 症状が目に見えにくいため、周囲の理解を得られにくいことがある
  2. 年齢や発達段階によって症状の現れ方が異なる
  3. 学習や日常生活に支障をきたすことがある
  4. 適切な支援があれば、機能の回復や代償的な手段の獲得が可能

支援の方法としては:

  1. 医療的リハビリテーション
  2. 教育現場での特別支援
  3. 家庭での適切な対応
  4. 社会生活スキルの訓練
  5. 心理的サポート

が重要です。

高次脳機能障害児への支援は、医療、教育、福祉などの分野が連携して行うことが必要です。また、個々の子どもの状況に応じたきめ細かな対応が求められます。早期発見・早期介入が重要であり、適切な支援によって、子どもたちの可能性を最大限に引き出すことができます。